ろぽん日和

気ままに雑記ブログ

マツコ・デラックスが素人とからんでいると癒されるのは何故なのか考えてみた

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 ろぽんでございます。

 テレビをつけると見る日がないくらい番組やCMに出ずっぱりな、毒舌とその大きくて黒い女装の見た目にインパクトのあるマツコ・デラックス。

 私はどうにもマツコ(以下、マツコ・デラックスをマツコと呼称)が素人とからんでいる番組をみていると和むというか癒される気持ちになります。

 

 それって一体なぜなんだろう?

 マツコという人物から自分は一体なにを感じ取っているんだろう?

 

 そのことを自分の中でうまく言語化できなかったので、この記事を書くことをきっかけとして、ちょっと自分なりに考えてみたことを今から語っていきたいと思います。

 

 まずはマツコの経歴から

 生年月日:1972年10月26日
 出身地:千葉県千葉市花見川区
 本名:松井貴博(まつい たかひろ)
 性別:男性
 出身高校:千葉県立犢橋高等学校
 最終学歴:東京 マックス美容専門学校
 職業:タレント・コラムニスト・エッセイスト・女装家
 血液型:A型
 身長・体重:178cm・140kg(推定)

alone77.blog.so-net.ne.jp

 

 意外と身長が高くないんですね。体重は最大160kgあった時もあったとか、相撲取りにも負けていません。

 

 幼少期から同性愛者だと自覚していて、その頃から、アイドル好きで女装にも興味をもっていたようです。小学校時代はそんな自分とまわりとのギャップから不登校になった時期もあったようですが、学校の先生に恵まれたのもあり、「まわりはまわり、自分は自分」と達観して生きていたそうです。

 専門学校卒業後、美容師のインターンとして働き始める訳ですが、行動主義者な同性愛者の影響を受けて、ゲイ雑誌『Babi』の編集者へと転職します。

 編集者を辞めたあと、実家で2年間ひきこもることになります。

 中村うさぎが編集者時代のマツコの記事を読んで、自著『人生張ってます』の対談相手に当時無名だったマツコを指名したところから、人生の転機が訪れます。

 この後、芸能活動が大きく広がり、今日私たちの知るマツコが広く知られていくわけです。

 

 ろぽんがマツコを認識したときに感じたこと

 私がマツコを知った時にはもう世の中、毒舌キャラブームで、有吉を筆頭に坂上忍などが台頭していました。普段の生活に忙しい私は、そういった色の濃い芸能人にあまり興味がもてず、マツコも初めはそういうカテゴリーの一芸能人に過ぎませんでした。

 そんな私がマツコを見る目が変わった番組が『マツコの知らない世界です』。

www.tbs.co.jp

 

 主にあらゆるジャンルのゲスト(基本的には素人)がマツコと1対1でゲストがもちよった企画を独自の世界観をみせながら面白おかしく語っていく番組です。

 

 この番組をみて、なんて素人とからむのがうまい人なんだろうと感心しました。

 初対面のテレビに慣れていない素人に対して、その良さを引き出しつつ、視聴者の代理として、またはマツコの個性として、ツッコミを入れていく。かけあいが自然なんですね。

 

 素人とのからみがうまい芸能人としては、明石家さんまがいますが、さんまはどこまでいってもスターなんですね。スターが気兼ねなしに365日24時間体制で素人とからんでいる、そんな人。

 

 かたやマツコはもっと庶民的な視点から、素人とからんでいる印象を受けます。図体と毒舌に隠れきれない常識人っぽさが売りですよね。その上、博識だし。見た目からギャップありすぎです。

 でもそれがいいんでしょうね。

 マツコというキャラの深さを知ることができます。

 

 それは『夜の港を徘徊する』でもそうですね。

 ブラリと街中を歩いて、「ごめんね~」と腰が低く、自然と人々の中に溶け込んでいく姿。

 一人彼女を長い間、待つ青年に「お前、大丈夫か?」と心配して世話を焼くマツコ。

 おかしなことや甘ったれたことをいえば、叱ってくれもします。

www.tv-asahi.co.jp

 

 何故、マツコと素人のからみから癒しを感じるのか

 それで本題なわけなんですが、何故、私がマツコと素人のからみをみて癒されるのかな、と考えたときに「ああ、そうだ、お母さんなんだな」と理解しました。

 相手のことを考えて、気を使い、時に褒めて、苦労している人間には優しくして、駄目な時は叱ってくれる。一個人にとってもっとも近い親のような存在感で、ゲストを包み込んでくれます。

 

 そのゲストとの関係性の作り方をみていると、テレビなのにリラックスした気持ちにさせてくれるんですね。

 きっとマツコはとても繊細な心の持ち主なんでしょう。

 

 しかしゲイで女装家でお母さんのような母性も内在するとか、なんて奥行きの深い人間性をもっていることなんでしょうか。他人の個性を尊重する器も持っていますしね。

 そりゃ、テレビにひっぱりだこになるわけです。

 

 今の世の中、他人を叱るのってとても難しいことです。それをテンプレートに毒舌と片つけず、それが許されるキャラクター性がどこから来ているのか。他の毒舌キャラの方々との違いに気づけてなんだかすっきりしました。

 もしマツコをオカマ(誤解、差別的)の毒舌キャラで敬遠していた人に、少しでもこの記事が響けば喜ばしいです。