小説におけるAIの関わり方についての雑感~小説家になろう、星新一賞、ベストセラーコード~
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ろぽんでございます。
こういった記事を読みました。
そういう事が出来てしまう時代なんだなと、感心しました。
AIで異世界転生系というジャンルを書けちゃうんだという感じです。
試みが面白いし、実際投稿されている小説も興味深く読ませてもらいました。
そういえば、2016年にも星新一賞の一次審査でAIが書いた小説が通過したという記事がありました。あれもその後、どうなっているんでしょうね。
どちらの記事もライトノベル業界の方の反応が面白いです。
特に星新一賞に関しては作家の方々ツイートが掲載されています。
将来的にAIの為の文学賞なんかが出来たら本当にSFの世界ですよね。
ベストセラーコードっていう本があります。
今までの全米で売れたベストセラーを機械学習させて、そのアルゴリズムを解き明かそうとする本なのですが、日本でも同様の試みを誰かしないのかなと素人ながら思っていたりします。
読んでて面白い本なんですけど、やっぱり原文のままで、海外文学を英語のまま読まないと100%理解できない本なので。
村上春樹の文体なんかは、ベストセラーコードをどの様に解析されるのか気になります。
個人的には職業としての小説家はなくならないと思っています。
小説の種になるものは、人間の体験からうまれるものだからだと思うからです。
感性といってもいいんですが、もっというと、情報をインプットする体が存在するかどうかの違いって大きいと思うんですよね。この感覚器官から情報をインプットして、小説としてアウトプットする以上、人間が創作する余地があるのかなと。
言葉は分析できるし、既存のものから学習はできるのでしょうけど、肉体って精神的表現を獲得する為に必要なものだと思っているので。
もっと進んだ未来でアンドロイドが存在する世界ではどうなってるか分かりませんけども。
AIよりも世代格差みたいなののほうがどちらかというと怖いです。
最近、年をとっていくと感覚的な理解が昔より乏しくなっていくのを感じます。こういったAIの世界もそうですし、若い子が普通に学校でダンスができるのが当たり前になっていたり、SNSの関わり方とか。
そういうのって頭で理解するのと、体感するのでは当たり前ですけど、違いますよね。
多分、そういった体感した積み重ねがその時代の感性を積み重ねて寵児を生み出し、小説もそれらを表現した新しいものがうまれてくるんでしょうね。朝井リョウの何者なんかが典型で、あれを日本の中高年以上が書くのはハードルが高いと思います。
片隅で細々やっている、いち物書きとしては、感覚的変化が早くて大きい時代の中で、なにを表現していくのかは考えさせられます。どのように日々を過ごしていくのかも大事なんでしょうしね。
とはいえ、こういう時代だからこそ自分を見失わず、こつこつやっていきたいものです。
合わせてお読みください。