ろぽん日和

気ままに雑記ブログ

『ドキュメント72時間 年末2018』は場所に集う人々の人生に心を打つ。

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 年末恒例となっている『ドキュメント72時間 年末2018』年内に放送されたドキュメントの中から視聴者がもう一度視たいドキュメントを選ぶトップランキング10。

 出演者は吹石一恵、山田五郎、鈴木おさむが司会を務めます。

 一つの場所を軸に72時間取り続け、そこに集う人々の人間模様を描くという番組です。

www.nhk.or.jp

 

 

 

ランキング結果は以下の通り。

10位:大空に飛行機を見上げて
9位:海上保安学校 青春グラフィティ
8位:百貨店 化粧品フロアの女たち
7位:命を運ぶ 大病院の引っ越し
6位: 秋田“いのちの温泉”に集う人々
5位:津軽海峡 年越しフェリー
4位:大阪・西成 24時間夫婦食堂
3位:さよなら!私の愛した百貨店
2位:日本ダービー大行列
1位:伝説のゲーセン 大人たちの闘い

 

 それぞれ一般人の皆さんの人生の日常を切り取って、その場所での思い出や今までの人生に思いを馳せたり、死生観を語ったり、本当に濃い番組です。

 なんでしょうね。

 芸能人が出演していたら出せない味があります。

 

『大阪・西成24時間夫婦食堂』

 特に濃かったのが『大阪・西成24時間夫婦食堂』ですね。

 お客さんの常備薬を預かっていたり、愛媛からやってきた元漁師のお母さんのような役割を果たしたり、恋人が飛び降りた現場に居合わせた女性との話や、年金生活者と生活保護のおじいさん達の絡み合いや全部が濃いです。

 人生の苦渋が滲んでいて、それをこの夫婦食堂で洗い流している様が印象的でした。

 

『秋田“いのちの温泉”に集う人々』 

 『秋田“いのちの温泉”に集う人々』では余命幾ばくもない人々が出てきます。がん患者が多いのですが、それぞれの人生に向き合い、この場所で治癒を求め、あるいは少しでも寿命が延びる事を願い、生きるためにそれぞれの思いで集まってきています。

 その表情や言葉の端はしにみえる気持ちの片りんは人生をどう生きるかを考えさせられます。

 

『さよなら!私の愛した百貨店』

 『さよなら!私の愛した百貨店』は名古屋の老舗百貨店の閉店の三日間をドキュメントしているのですが、従業員側の視点、常連客の視点で交差して、何十年という思いの積み重ねが切ないです。

 また、こういった老舗小売業の閉店は他人事ではなく、今や日本のどこでも起こりうる事で、まるで自分たちの事のように置き換えられ、共感されます。

 

『伝説のゲーセン 大人たちの戦い』

 『伝説のゲーセン 大人たちの戦い』では子ども時代からゲームが好きでたまらかった大人たちがたくさん出てきます。だから他のドキュメントより、まだ少年少女性をその目に宿しており、今でも子ども時代大事だったものを大切に心の中にもっています。

 その楽しみ方がこのゲーセンで実践されており、どこまでも真剣で、大人になってそういう表情を仕事以外でする事ってなかなかないので、ちょっと羨ましくなったりするんじゃないでしょうか。

 

最後に

 やっぱりその場所ごとに集まっている人たちが様々で、人生も様々で面白いです。また時間を72時間と決められているので、ちょうどいい塩梅です。

 1ドキュメント30分程に編集されており、色濃いです。

 たまに見る番組としては面白く、年末のまとめはその中でも珠玉のドキュメントをみれるので、楽しいですよ。