ろぽん日和

気ままに雑記ブログ

はじめての賃貸物件探しから得られた教訓について

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 Woman.CHINTAI特別お題キャンペーン「わたしの自立」の記事を読んで、そうだ、一人暮らしの賃貸物件をはじめて一人で探した話を書こうと思い立ち、今一昔前の記憶を探りながら二十代半ばの青年だった頃を思い出しています。

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 当時、親元で大阪の泉州地域在住の私が神戸の企業に転職となりました。

 その為、就業日までの限られた時間の中で住むところを探さなくてはなりません。

 当時の自分にとって神戸は三宮―元町に数えるくらいしかいった事がなく、須磨の海や明石海峡大橋なんて、遠方に旅行に行く際、通り過ぎるような存在でした。

 ようはとなりの県なのに、土地勘がまったくなかった訳です。

 

 とりあえず時間を作って、会社の最寄り駅の不動産会社をまわることにしました。

 その時に自分が決めていた条件を書き記します。

 ①通勤30分圏内。

 ②家賃5万円以内。

 ③風呂、トイレが別。

 ④築浅、もしくはリフォーム物件。

 ⑤最低1Kで7畳以上。

 

 一応インターネットで物件検索していった訳ですが、これが出てこない。

 最寄り駅から会社までは20分程かかるので、+10分ほどでみないといけない訳ですが、この条件が厳しく、JR神戸線の快速が止まる駅で、5月という事もあり、なかなか物件自身がない。

 

 条件から外れた築年数がたっている物件も見学にいきましたが、やっぱり色々と住み心地がよくなさそうです。

 かわった物件もあって、一階が板金屋で、2階を何部屋か賃貸にして貸し出しているところとかもありましたね。部屋はリフォームされていてきれいで、部屋も広めだったんですが、バルコニーがなく、屋上で誰彼かまわず干すというところでした。

 そこの難点は高架のある鉄道の真横にあるせいで電車の騒音がたまらなかったところが、断念した理由になります。

 

 それと結局のところ家賃もその条件だと5万円のものは出てきません。

 自分の条件にあてはめていくと6万円台後半が必要になってくるのも分かってきます。

 

 不動産会社を3社程訪問し、賃貸物件を5件程みにいった後、結局、会社の最寄り駅で探すことを諦めました。大阪ならあるのになー、と思いつつ、不動産会社の人間にもっと家賃の安いエリアを尋ねてみると西に電車で十分ほどずれると家賃が低くなるようです。

 

 前の会社が通勤2時間ほどかかっていた反動で、通勤30分としていましたが、+10分~15分は仕方ないと思い、また別の日に神戸に来ることを決めます。

 

 目的の駅におりたつと前の駅より、不動産会社が目立ちます。

 駅前だけで7社以上あって、ここならみつかりそうだなという予感がします。

 商店街も活況で住みやすそうな町です。

 スーパーとドラッグストアが何件もあり、少し歩けば総合病院もある。

 徒歩10分圏内にいい物件があれば、最高だなと思いながら、やっぱりそうそううまくはいかないものでした。

 

 目的の不動産会社にいくと、徒歩10分圏内の物件がまずなく、基本的にはバス10分~15分の物件が多い。またはJR神戸線の快速がとまる駅ではなく、少し離れた山陽電気鉄道の最寄り駅前(治安悪し)の物件なら条件にあって、家賃も条件に近い案件が出てくる感じでした。

 

 ただ家賃や共益費、敷金、礼金なんかは交渉次第で値引きが可能です。

 こういうのはいったもの勝ちなので、はじめに伝える予算を少なめにいって、不動産会社と交渉しましょう。

 

 あとは同じ物件でも不動産会社とオーナーの関係によって、条件が変わってくるので、複数の不動産会社に行くといいかもしれません。ただ、あまりやり過ぎると不動産会社の人間にも不信がられるので、信頼できる担当がついた場合は程々にしたほうがいいでしょう。

 

 他に複数の不動産会社にいくメリットとしては

 ①その不動産会社独自の物件がある。

 ②同じマンションの物件でも、管理している部屋数が異なる場合がある。

 ③土地勘のない地域情報や治安、利便性について複数の意見が聞ける。

 ④出回っていない今後の新築マンション物件情報

 

 不動産会社の営業マンも様々なので、複数の担当者にあう事により、土地勘のない場所の形もぼんやりと見えてくる事になり、狭いエリアの中でも狙い目の場所がわかってくるようになります。

 

 根気がいりますが、その後、長く住む事を考えるとやっていて得する苦労だと実感しています。この時、私は不動産会社を8社まわりました。それにも理由がある訳ですが、それは後に続きます。

 

 とりあえず、何日かに分けて来神し、数十の物件情報の中から、10物件程を訪問して、2つの物件を保留する事にしました。

 

 ①JR神戸快速 バス15分 家賃52,000円 2K 築20年ほどでリフォーム済み

トイレ、風呂別。

 ②山陽電気鉄道 徒歩5分 家賃50,000円 2K 築1年 トイレ、風呂別。

 

 家賃は共益費込み価格で、敷金、礼金は同じくらいだったと思います。

 ①の案件は少し通勤が遠くなりますが、最寄りにスーパーもあって、買い物には不便はなさそうでした。どこにでもある住宅街といった感じです。

 ②の案件は築浅だったので、部屋もきれいなところでしたが、4部屋しかないハイツのような建物で、玄関に大量のハトの糞が落ちていたのが、大きなマイナスポイントでした。あとは住環境があまりよくなく、昼間にお酒を飲んで歩いている人がいたりしたので、トラブルの香りがします。

 

 結局のところ②は断り、最後の①も断りました。

 

 ②を断ったのは察して頂けると思うのですが、①を断ったのは当時の不動産会社の営業マンに「この物件は人気だから一週間しか押さえられない、すぐに返事がほしい」と言われたことにつきます。こちらの立場を見越して、クローズしようとする姿勢をみたので、粘ればまだ物件は出てくるなと推測しました。

 あと一番はどの物件をみても、そこで生活している自分にピンとこないものがあったのが大きかったですね。

 

 それからリスタートした訳ですが、ネットの情報や不動産会社からの情報をもとに条件から外れますが、駅前の新築マンション情報もチェックしていました。

 そこで、ある不動産会社で自分にとって価値のある情報を入手する訳です。

 

 当時、自分の条件で最寄り駅の新築マンションに住むことになると、68,000円の家賃がかかることがわかりました。JR神戸線快速の徒歩圏内での最安値でした。ただ、今まで不動産会社をまわっていて、テナントを入れているマンションは家賃が安いという情報から、駄目元で交渉しようと、物件情報をみて、私の目の色が変わりました。

 

 階数によって家賃が違う!

 

 なんと間取りは変わらないのに、階数によって家賃の幅が2万円程あります。

 家賃5万円前半が存在します。

 おまけにJR神戸線快速がとまる最寄り駅まで徒歩5分圏内、オール電化、ネット使用料無料、そのうえキッチンスペースが3畳もあってシステムキッチン、脱衣所あり、乾燥機付きユニットバス、1Kながら8畳スペース、オートロックで宅配ボックスもある、これは契約しなきゃ嘘でしょう。

 

 でもそんな物件が契約されていない訳がなく、最上階近辺以外は全て契約済みだという事。普通なら、ここで諦めるところなんですが、短期間に不動産会社をまわっていた私はこのおいしい物件が近隣の不動産会社で担当部屋をわけあって管理している事を知ります。

 

 ええ、もう訪ねまくりましたよ、不動産会社を。

 

 8社目くらいの不動産会社でとうとうチャンスに巡り合います。

 ちょうど当日キャンセルが出た高層階以外の部屋。

 テンションはあがりまくりでしたが、その場で契約するような事はせず、営業マンとすぐに現地に直行して、見学しました。

 もう入室して部屋を見た瞬間、ここしかないなと思いました。

 これで共益費込みで家賃55,000円。

 営業マンも見せるだけで営業トークはしてきません。

 不動産会社に戻り次第すぐ仮契約を行い、その後、8年間住む事になる思い出の場所になりました。

 

 家賃に関しては予算をオーバーしていますが、ネット料金無料とオール電化を考えると、十分月の生活費を考えれば、プラスに働く要素です。

 あとは住んでから実感したのは商店街やスーパーが多いと食費にかける費用が安くすむことですね。

 

 不動産巡りをしている際に条件を書きましたが、最終的に自分が条件とした事は下記の通りとなりました。 

 ①通勤40分圏内(10分オーバー)。

 ②家賃55,000円(5,000円オーバー)。

 ③風呂、トイレが別。

 ④築浅、もしくはリフォーム物件。

 ⑤最低1Kで7畳以上。

 ⑥水回りがきれい(途中追加)

 ⑦コンロ2つ(途中追加)

 

 やっぱり一人暮らしをした事がなかった為、自分が思った以上に気になる点が途中で出てきたりします。自分の事ですが、だんだんと物件に触れないと分からない事なんですね。

 なので、はじめて一人暮らしする方は不動産会社の営業マンになんといわれようと契約はせず、物件を見た後と前で何が気になったのかをメモして残す事をおすすめします。

 人間自分の希望する事をそうそう明確にイメージできないものなので。

 

 これが当時の神戸での一人暮らしにまつわる賃貸物件のお話です。

 

 基本的にはハッピーな話なのですが、住んでから不満に思った点がなかった訳ではないです。たとえば掃き出し窓が大きくて採光がとれていいと思っていたら、そこからの冷気がすごくて、新築なのに断熱が弱かったり、東日本大震災以降の電気代の値上がりで、光熱費が思った以上にかかるようになったり、エコキュートの冬場のお湯がぬるかったりなどがあったりします。

 でも最終的には自分は納得して契約したので、おおむね満足しています。

 

 私がここで得られた教訓は、納得できるまで行動を起こし続ければ、チャンスに巡り合えるという事です。この考え方は後に結婚式場探しや家探しの方針にもなっています。

 人生運も大事ですが、それまでの行動をどれだけ起こすかが、やっぱり大事ですね。

 今回の場合、足げに不動産会社を通い続けたおかげで、納得のいく賃貸物件と出会えました。

 もちろん運もあった訳ですが、それに出会うも自分次第のところがあるのではないかと思います。

 

 それでは、また機会をみつけて、家探しの記事をあげていくので、その際は一読よろしくお願いします。