ろぽん日和

気ままに雑記ブログ

パンケーキが有名になり定着した

 パンケーキが有名になり定着した。

 2008年から海外の名店が日本に進出して、パンケーキブームが起こり、人気が定着した感じがある。元々、子どもの頃から人一倍パンケーキが好きだった私は、色々なパンケーキの専門店ができて、この十年近くを楽しむ事ができている。

 ブームが起こる以前なら、なかなかみんながケーキを頼んでいる時に、パンケーキを頼みづらかったし、そもそもメニューにさえない店も多かった。最近は普通のパンケーキだけじゃなく、スフレもあって、ふっくらとして舌解けのいい味に頬を緩ませながら、楽しませてもらっている。

 いきつけの神戸のカフェでも新メニューとしてパンケーキを売り出したりして、あれもおいしかった。

 ハワイに行った時は、本場のこれでもかという生クリームと格闘しながら、なんとか完食したのもいい思い出だ。

 パンケーキで全国チェーン展開しているお店もあって、そこのお店ではティラミスパンケーキを頂いて満足でき、幸せな気持ちになれた。

 本当に心躍る時代がきて、私は満足だ。

 なにより、一人だけじゃなくて、友達の女子とお茶会をする時に、するっとパンケーキがおいしい店をチョイスしても喜ばれるのだから、本当にいい時代だ。

 おしゃれなカフェで休日に着飾った気心しれた女子達と他愛もない話をする。

 好きな紅茶と大好きなパンケーキを食べながら行えるので、私の休日の癒しになっている。

 今のパンケーキは生クリームとフルーツでデコレーションしているものが多い。見栄えもいいし、食べる前からその甘さに舌がとろけそうになるので、よくできていると思う。

 実際、私もそういったパンケーキが大好きだし、色々な店のメニューを制覇してきた。

 けど、一人ふと、心を満たすのはそういった一枚ではないのだ。

 昔からあるファミレスで出されたなんでもない二枚重ねのパンケーキ。

 バターがのっていて、蜂蜜をかける、人気が出る前の昔ながらのホットケーキといわれていたもの。

 子ども時代、母親の法事の時に父親と喧嘩して、みかねた親戚が連れて行ってくれたその時の味が忘れられない。とても悲しくて、父親に対して割り切れない思いを抱えていた私が、ただ一口食べただけで、色々な気持ちを忘れる事ができた。

 ただ、おいしいというだけで涙がでた、あの気持ちが鮮明に記憶の中に色づいている。

 だから今も落ち込んだ時や、失敗した時に、同じチェーン店のファミレスで一人、パンケーキを食べる。そうしたらまたがんばろうと思えるのだ。

 パンケーキがおいしいと思えるうちは私は何度だってやり直せる。

 そう信じて生きている。