土曜日の昼食といえばやきそば
昼食にやきそばを食べる事が多い。
特に土曜の午後に食べたりする。
子どもの頃は土曜日に午前中までの授業を終えて、帰宅したら用意されていた料理だった。
それが働きだして一人暮らしを迎えた今になっても変わらない。
別に昔ながらの習慣にひきつられて、やきそばを作っている訳ではなく。
ただ単純に手間がかからないからだ。
余ったクズ野菜と冷凍してた豚肉を解凍して適当に放り込んで、麺を焼けばできあがるのだから、本当にお手軽だ。おまけに一人暮らしなのをいい事に、フライパンにいれたまま食べてしまうから、食器の洗い物が不要だ。
一人暮らし男子の休日の昼飯としては、どこにでもありふれた光景だろう。
みんな楽をしたいのだ。
あとは、コスパもよくて、なにより味もソースがきいてておいしいから、なんとなくリピートしてしまうのだ。
料理としてはシンプルながら、中々、一人暮らしでも家族でも屋台でも、色々な場面で人気がある。そういえば、最近はやきそば専門店が関東ではブームだときく。関西在住の身としては羨ましい限りだ。
関西はお店だと、お好み焼きがどんと王道をはって、やきそばは二の次にされる傾向にある。いつも友達と店に入って、一人焼きそばを食べる時の「お前、なんでそんなもん食べてんの?」的な目が痛い。やきそばは家で食えよ感が悔しい。
店で食べる焼きそばは、やっぱり鉄板で焼いているので、家で食べるやきそばよりも野菜も含めてしっかり火が通っており、食感が段違いでよくなっている。それにべったりとしたどろソースを絡め合えば、いくらでも食べられそうな感じになる。
家で料理する時は、その食感に近づける為に、やきそばを先に少し電子レンジで暖めたり、野菜と麺を別々に炒めたりもするが、なかなか鉄板のようにはいかない。
一時、やきそば作りにはまっていて中華風海鮮やきそばを作ったり、イタリアン風やきそばなんかの変り種も作っていたりしたが、結局シンプルなソース味が一番いいと原点回帰している。
基本的に舌が庶民なので、食べなれている味に結局帰ってくることになるのだろう。
ただ麺にこだわったり、ソースにこだわれば、もっとおいしく食べられるのかなとも思う。
後は旅行先でご当地やきそばを食べてみるのもいいだろう。
やきそばは全国的に愛されていると思う。
そう考えてみると土曜の昼に一人予定もなく、なじみのない町で孤独にやきそばを食べていても、同じ誰かがこの時間どこかにいるかと思うと、少し気持ちが楽になる。ちゃんと自分の生活がどこかに繋がっている感覚がするから嫌じゃない。
さて、やきそばを食べたら二度寝せず、どこかに出かけてみようか。