ろぽん日和

気ままに雑記ブログ

バスとうちと目標

うとうとする。

電車が揺れるたびにあくびがでる。

多分、寝ると起きれない。

 

隣の席の男の子も疲れた表情をしていて、世の中、うちと同じ様に元気がない。

バイトの連勤が続いていて、さっき深夜、朝、夕方までの勤務をおえたばかりなので、仕方ないんだけど。

 

大学生になって、アルバイトばかりしている気がして、これだとフリーターと変わらんな~と、ちょっと自嘲する。

特に明確な目的があって、それだけ働いている訳じゃなくて、ただなんとなく暇な時間がいやで、大学もたいして楽しいわけでもないので、そういう生活が続いている。

 

入学する前は地方から、こっちにやってきて、楽しい事が待ち構えてるのかなと思ったけど、結局そういうのはなくて、新勧コンパも別にどうという事もなく、馴染む事はなかった。

みんなどこかルーズで遊ぶ事ばかり考えていて、基本楽しければOKな感じだった。

そういうのが、なんか苦手だった。

 

今のカラオケのバイト先だと、プロを目指しているミュージシャンがいたり、お笑いの養成所に通う子たちがスタッフにいて、なんだか面白い。

意外とそういう子たちのほうが、他の学生バイトの子たちより、ちゃんと仕事をするし、一緒に働いてて勉強になる事が多い。

 

けど、まあ、所詮、他人の事だ。

私の事ではない。

 

そういう人たちを羨ましいと思っている自分がどこかにいて、その人たちの話を聞いて、自分もそういう夢みたいなものを追いかけているという空気に浸りたいだけなのだ。

 

ああ、空しい。

 

たまにマンションまでの帰路、そういう事をつらつら思ったりするのだ。

こうやって疲れていて、少しリラックスしているときほど、そんな風に思う。

 

なにかをうちはみつけなくてはならない。

でもなにかってなんだろう?

そもそもなんで夢みたいなものがないとこんなに空しい気持ちになるのか分からない。

なんとなく生きて、なんとなく楽しめるって、一つの才能のように思えてくる。

大学の友達とはあまり気が合わないけど、そんな風になんとなく生きてられて、なんとなく幸せを感じられるのなら、それはそれでありなんだろうと思う。

 

私は何故かそういう平凡さを自分の中でもてあます事が多い。

たいして特別な人間だという訳でもないのに、何故か馴染めないのだ。

 

きっと不器用なのだ、うちって。

 

大学を辞めようかなと思ったことがある。

でも大学を辞めたところでやりたい事がみつかる訳でもなく、かえって暇を持て余してしまうのだ。

そして今以上にバイトを入れるんだろう。

それで結局フリーターになって、心の中の穴が大きくなっていくだけだ。

なんの解決にもならない。

 

ならなにをしようか?

もう少しで貯金が百万円に到達する事を思い出した。

それをなんとなくの道標としてやってきた事も。

 

そうやってとりあえずの目標を与えてくれた先輩がいた。

何故かその人の言葉はするりと腹に落ちるのだ。

 

一つ上の女の先輩で、なんでも器用にこなす人で、理系女子のくせに二科展に出展して、受賞したりしている。SNSなんかで、自作したインテリアなんかもアップしていて、それも素敵だったりする。

新歓コンパで飲みすぎたうちを助けてくれて、なんでか不出来なうちのことをかわいがってくれている。

 

とにかくその先輩は自信にあふれていた。

 

そんなふうになりたいなと思いながらも、なにがしたいかよくわかっていないうちには遠い存在だ。

一回そんな事を直接、先輩にいってみたことがあるのだが、一言いわれたことがある。

 

とりあえず旅に出ろ! だそうだ。

 

そんなものでいいのだろうかと自分探しの旅みたいで恥ずかしいと思うのだけど、存外それでいいらしい。

とりあえず百万円近くあるので、ぶらぶらと一人旅でもしてみるかなと、少し思う。

SNSでご当地料理なんかあげて、意外と食い意地のはった先輩をうらやましがらせるのも一興かもしれない。

 

海外は無謀かな?

英語話せないし。

治安がそんなに悪くないところでなければ、スマホがあれば生きていけそうなきもしないでもない。

 

とりあえず先の目標をみつけよう。

そうしてそこまで歩いてみよう。

 

いずれなにかに夢中になるかもしれないし、なんでもない平凡な事に楽しみを覚えるのかもしれない。それは分からない。分からないけど、日々を進もう。

捨て鉢にならないように、空しさにのまれないように、そんな自分を嫌いにならないように、とにかくふらふらとでも前に。

 

せめて下をむかないように、いずれ出会う何かを楽しみにしたい。

今はせめて、そんな風に生きていけたらと思う。